このままでは日本の学校教育はダメになる(2)

その安心できる安全な居場所がある日突然、離婚によって子ども達から奪われてしまうのです。ちなみに離婚の原因は以下のようになっています。表:平成24年度離婚原因ランキング(総務省調べ)

このデータでは少しわかりにくいので説明を付け加えるとまず理由の部分ですが、男性側の理由としては、主語として妻が、妻とと言う言葉を付け加えるとわかりやすくなります。女性側の理由としては主語して夫が、夫とと言う言葉を付け加えるわけです。次に着目していただきたいのが件数ですが、被害件数が女性側が圧倒的に多いと言うことがいえます。かといって離婚のほとんどが男性側に原因があると思うのは偏見だということがいえます。

ここでは被害件数の多い順から取り上げてみたいと思います。

1位  夫と性格が合わない  

2位  夫が暴力を振るう

3位  夫が生活費を渡さない

4位  夫が精神的に虐待する

5位  妻と性格が合わない 

6位  夫の異性関係

この状況を見ると日本人、特に男性の道徳心が低下していて、その事が家庭の崩壊につながっている事がわかります。今、日本に必要なのはよき夫です。そして社会として取り組むべきは高ストレス社会、格差社会にあると言えます。

現在、日本では家庭の崩壊が進み深刻な問題となっています。この問題については機会があれば、別の時に取り上げます。この本では教育界にはびこる隠蔽体質について書いていくわけですが、なぜ一見学校の隠蔽体質と関係ないように見える家庭の問題から話を始めたかと言うと、学校ほど地域社会、家庭とつながりの深い組織はなく、学校は地域社会、家庭から常に影響を受け続けていると言う事から話題を始めたかったからです。

昔、金八先生と言うドラマがありました。金八先生に代表されるように昔は個性あふれる名物先生がいっぱいいたものです。それがいつの間にか教師は萎縮し、できるだけ目立たないように、できるだけ問題を起こさないようにしないといけなくなったというのが現役教師である私の正直な感想です。その理由は社会からおおらかさが消えていったからだと思うのです。

例えば初任教諭については昔は地域ぐるみで、あるいは保護者も育ててやろうと言う機運があったと先輩たちから聞かされます。自分の体験からもわかりますが、現在は初任教諭も保護者から当然のこととしてプロフェッショナルの仕事を求められます。できていないことがあれば、すぐさま矢のようなクレームが飛んできます。そのような中でもまれて、初任教諭はミスをしないこと、保護者とは一定の距離をおくこと、何もかも情報公開せず、情報公開は慎重にするべき事を学んで行きます。

でもこれって、本当に子供たちのためになっているんでしょうか?教師の1番の仕事って何でしょう。私が思うに教師の1番の仕事は子どもたちの安心で安全な環境を作り上げること。2番目はおおらかな優しい気持ちで愛情をたっぷり子供たちに注ぐこと。少なくとも私はそうしてきました。しかし、現代の学校においてこのようなことが評価される事はほとんどありません。保護者もそのようなことを評価する事はほとんどありません。

数年に1度、私の子どもが先生のクラスで良かったと保護者に言われ、家に帰ってから嬉し泣きする程度です。教師が保護者からツッコミを入れられないようにいつもピリピリして保身に走っていたら本当に良い教育ができるのでしょうか?ここまでが今学校が置かれている現状についての前置きです。

さて、その結果として何が起こったでしょうか。教師の評価の基準は、無難に仕事をこなす人、問題を起こさない人、保護者からツッコミを受けない人、保護者対応の上手い人。このような教師が評価される学校になりました。

率直にお聞きしますが、保護者の皆様はこのような教師に大切な我が子をお預けになりたいですか。私の個人的な感想では、もっと人間味のある、面白みのあるそんな先生に自分の子供を任せたいと思います。

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