このままでは日本の学校教育はダメになる(4)

生徒の起こす問題行動といっても一般の方々はピンとこないと思いますので、どんどん回り道になりますが、一つ一つ丁寧に解説していきます。まずはいじめです。部活動の中で先輩たちが後輩に指導と称して、いじめ行為を行う。これは問題行動です。

落ち着きのないお子さんがいらっしゃいます。毎日のように他の子と追いかけっこをします。いくら注意しても良くなりません。追いかけっこがエスカレートして、追いかけられた方が教室のドアを閉めます。追いかける方はドアを無理矢理開けようとします。そうするうちにドアが外れてドアのガラスが割れてしまいます。これは問題行動です。

修学旅行で、就寝時間以降は部屋を出てはいけないと誠心誠意、心を込めて指導します。しかし、夜中の12時から30分間行われる引率者ミーティングの時間に部屋を抜け出していなくなる生徒がいます。教師は何かあったのではないかと青ざめて、チーム編成をしていなくなった生徒を探します。場合によっては保護者への連絡、さらに警察への協力要請も考えます。これは問題行動です。

問題行動ではありますが、発達途中の中学生としては当たり前の行動であるとも言えます。これらの行動に対してどのような指導するのか?これが教諭の腕前が問われるところです。もはや教育現場で体罰は絶対に許されません。実際問題、体罰をする教諭は本当に99%いません。現状ではどうなっているかと言うとまずは担任が厳しく指導します。生徒をにらみつけて、生徒に自分の何が悪かったのか自分の口で言わせます。そしてどうすればよかったのか考えさせます。教師は生徒の自分勝手な行動によって、どんな危険性があるのか、どれほどの人に迷惑をかけたのか、場合によっては被害者の気持ちについて話します。これをどれほどの時間やるかと言うと問題の大きさにもよりますが1時間から2時間指導するのです。

しかも、この1回では終わりません。同じような指導を学年主任、生徒指導主任、教頭、校長と数回にわたって受けます。その上で法律上許されているトイレ掃除などの奉仕作業をさせます。これが今の中学校の実態です。実際にこれくらいきつい指導をしないと生徒は行動を改めないのです。保護者や一般社会の方は簡単に批判するでしょうが、これが学校の現実です。しかし、客観的に見てこれが生徒虐待と言われても仕方がない事も事実です。

私はこのような指導を持って服従教育と呼んでいます。つまり生徒を服従させるための教育です。生徒は気の毒ですか?気の毒ですね。では教師は気の毒ではないですか?教諭も気の毒です。生徒を叱ると言うのは教師にとっても大変なストレスなのです。問題は生徒が問題行動を起こさざるを得ないほど、ストレスを抱えている事です。

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