このままでは日本の学校教育はダメになる(5)

私は今学校の指導のあり方を変えたいと本気で思っています。そのやり方はインクルーシブ教育と言う考え方で、特別支援学級の支援と言う考え方を学校全体に広げて生徒指導ではなく支援すると言う考え方です。その先進的な取り組みをしたのが東京の世田谷区立桜丘中学校の校長である西郷隆彦校長です。

西郷孝彦先生いわく、学校のミッションは3年間楽しく過ごすこと。幸せに生きる方法を知ること。

どうやって楽しく過ごすのか見つけること。

全ての子が、楽しかったと言って卒業してほしい。

世田谷区立桜丘中学校は常識をぶち壊す、ありとあらゆることを楽しそうにやっている中学校です。

・制服なし。

・校則なし。

・何時に来てもいい。何時に帰ってもいい。

信じられません。公立中学校ですよ。

・持ち物の規制はなし

・タブレット使用OK

・タブレットで黒板の写真撮影もOK(書き写すのが困難な子はもちろん、だれがやってもいい。)

・前の座席が良ければ移動してよい。

・問題用紙、回答用紙の拡大OK、解答用紙に升目を入れるのOK。

西郷先生は、「全ての子、ひとりひとりに配慮が必要です。どれも特別に語るほどのことでもないでしょ。」とおっしゃるそうです。私も西郷孝彦先生の事を知ったばかりなのですが、特別支援の考え方を一般生徒にまで応用しているように感じます。

世田谷区立桜丘中学校は西郷孝彦校長が着任した9年前は荒れていて、怒鳴り声が絶えなかったそうです。そこで力で押さえつける教育をやめるために、まず、校則をなくしました。私がまさに目指しているのはこれです。そうすると、反発する生徒が少なくなってきたそうです。

職員室前の廊下に、教室に入りづらい子たちの居場所があるそうです。避難部屋です。教員全員で、SOSを出す生徒を見る仕掛けです。この話を聞いた時、なぜ自分はこんな当たり前の事に気づかなかったのだと自分の配慮のなさに悲しくなりました。

どんな子も個性を生かして生き生きと中学生活を送り、勉強の環境を整えるのが学校のモットーだそうです。

壁となる学校の常識があれば取り払い、ユニバーサルデザインの授業やプログラミング教育、英語教育、楽しい学校生活を送るためのアンケート等、いいものは積極的の取り入れ、教師間の風通しもよくして、教員全員で全生徒を見るようにしています。

ゆうゆうタイムと言って、好きな先生を選んで話す機会が年に2回あるそうです。

担任の先生と合わなくても、自分から相談に行かなくて、好きな先生と話すことができるのです。進路だけではなく、恋愛についての相談もあるそうです。僕は、今までたくさんの生徒の恋愛相談にのってきました。自分のやって来た事は間違ってなかったと感じます。

先生側のサポートもあり、心理学を学ぶ機会や、障がいのある生徒への合理的配慮、みんなの成績アップにつながる授業研究の勉強会をしているそうです。

そういうサポートを活用出来るという事は教師が授業以外業務に追いまくられていないという事が想像できます

私はこの実践を聞いて、自分が思い描いてきた理想の教育とぴったり重なると思いました。そしてこのような教育を実現したいと心から願っています。

ところが現在の学校はこれと真反対の状態にあり、服従教育が行われています。ただお分かりいただきたいのは、私は軍隊教育や服従教育を100%否定しているわけでは無いのです。確かに日本の教育は本当に素晴らしいとは言えないと思います。そうであっても日本の識字率は99%です。義務教育就学率は99.9%です。これらの義務教育によって、確実に日本国民の生活は向上しています。同業者をほめたたえると言うのはどうなのかとも思うのですが、私は苦労して苦労して日本の教育を支え続けた先輩の教諭の方々、そして同僚の皆さんに対する尊敬の念を禁じえません。

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