仁智教育の発想 指導困難生徒を見分けて心理学・脳科学的なアプローチをしてみる

私が見てきた指導困難生徒の特徴は

①相手の立場に立って考える事が出来ない。

②証拠、証言があっても自分の非を認める事が出来ない。

③自分の都合のいいように自分の記憶を改竄してしまう。

という物です。こういう生徒の指導は困難を極めます。現状で行われているのは教師が時には怒鳴り、長時間指導し、清掃作業などをさせると言った指導です。なんてひどい教育だと思うでしょう。でも、そういう事はクラスで本当の指導困難生徒を持ってから言って欲しいと思います。授業の腕を磨けば生徒の行動は改善する。その通り。生徒指導にもいろいろな方法がある。その通り。でも、私は最後のカードとして、怒鳴る。長時間の説教。清掃活動は断じて放棄するべきではないと考えます。教師も生徒も人間です。人間は感情の生き物です。だからこそ、教師はいざという時には本気で怒る事が大切です。さらに言えば、本気で怒ったふりをするのです。実は頭の中は冷静でどうやってこの子を導こうかとフル回転しているのです。

もし、指導困難生徒を愛情をもって理性で導けたらそれは最高です。私は土下座をしてでもその方法を学びたい。でも例えば仏教でいうならば、お釈迦様が慈愛をもって教え諭しますが、どうしてもそれが理解できない物がいる。その人達もすくう為に不動明王という恐ろしい力持った仏が罰をもって導きます。やはり、現実の世の中でもそういう事があると思います。

さて、指導困難生徒の持つ特性のに近い特性の一つに自己愛性パーソナリティ障害があります。私はこのような心理学的アプローチに巧妙を見いだしています。つまり、生徒指導にスクールカウンセラーの力を借りるのです。

自己愛性パーソナリティ障害の特徴は以下の通りです。

1.言い訳できない位、正論をぶつけても自分の非が認められない

→非を認められないから現実逃避して自分の都合の良い方向に解釈する

2.他人を攻撃した事(ひどい事を言った、行いをした)は、いとも簡単に忘れるが、自分が攻撃された事はいつまでも覚えている

→自分中心なので相手が何をしたら傷つくかが理解できていません。

 つまり、相手の立場に立って物事を考えられないということです。

例)自己愛の男性が女性に暴力をふるっても忘れていて、何か月したら逆に女性から暴力をふるわれているなどと平気で言ってくる。

3.共感力がない(簡単にいうと、まわりの空気が読めない。)

→人の事や話に興味がない。自分が言った事が正しいと思っているので自己愛性人格障害者にとって都合の良い記憶に書き換えられる。

つまり、自己愛性パーソナリティ障害者の記憶ほど信憑性のないものはありません。教育上困難な生徒はこういう気質をもっている事があります。そして、最近の研究では自己愛性パーソナリティ障害の割合は10人に一人と言われています。

40人クラスなら4人です。私の経験とぴったり合います。ただ、経験上思うのは自己愛性パーソナリティ気質の生徒は確かに10人に一人くらいでしょうが、多くは忍耐と愛情で乗り越えられます。本当に指導困難な自己愛性パーソナリティ気質の持ち主は50人〜100人に一人だと感じます。ですから、障害という捉え方とそういう性格なのだという捉え方両方が必要だと思います。

40人クラスなら4人、指導困難児童生徒がいるという前提で一斉授業すると教師はすごく厳しくならざるをえません。指導困難ではない生徒にとってはいい迷惑ですし、繊細な子はそれだけで傷ついてしまいます。これだけバラエティのある個性の集まりを指導していくのが教育の難しさなのです。

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