公教育の根本的問題と世田谷区立桜丘中学校西郷孝彦先生の実践で今すぐ出来るもの(2)


いまは、保健室が逃げ場になっていますが、おそらく、それではダメです。結構、現段階でも先生方は保健室に行く生徒の対応に追われていますよね。生徒がかってに保健室に行くと、どこに行ったんだという事になりますから、一度職員室にこさせて、体温を測ったり、健康状態、心の状態をチェックした上で、保健室の空き状況を確認し、生徒を保健室に行かせるというステップを踏んでいると思います。でも、保健室は物理的な距離も、心の距離も教室から遠すぎます。保健室にしょっちゅう行くようになると教室にどんどん生きづらくなるし、最大の問題は教師がその過程を間接的にしか把握出来ない事です。

このように言う私もずっとそうしてきましたし、特に問題意識を感じていませんでした。本当に恥ずかしいです。

世田谷区立桜丘中学校の西郷孝彦先生は素晴らしい答えを見いだしました。以下は世田谷区立桜丘中学校の実践です。

◆授業中に教室の外にいてもいい

 午前11時、教室では授業の真っ最中。国語のクラスでは先生の読み上げる百人一首を血眼になって奪取する声が響き、美術のクラスではクラフト模型を組み立てる生徒たちの熱気が廊下まで伝わってくる。英語の授業時間にバスケットボールの試合や調理実習をすべて英語だけで行うクラスも。

 しかし廊下には、そのどれにも属さない生徒の姿が数人。

「教室にいるのが嫌だったり、入りづらかったりした時は、生徒の判断で、廊下で自習して構いません」

 職員室前の廊下には机とイスが並び、そこでタブレットを使って動画を見ながら自習したり、英語のテキストを解いたりする生徒たちの姿がある。その様子を、ヒト型ロボットのペッパーが静かに見守っていた。

私も情報不足で具体的にどのように行っているのか分かりません。今から学びます。しかし、はっきり分かるのは職員室前の廊下を授業を受けたくない生徒の駆け込み寺にするという事です。マウスの実験からも分かりますが教室にいるだけでつらくてたまらない生徒がいます。訳のわからない授業を聞くのがつらい生徒もいます。そういう時、保健室ではなくて、割と近くて、近すぎない場所に逃げ場があるのはなんて素晴らしい事ではないでしょうか。このシステムにはもう一つ利点があります。教師が元気のない生徒の様子を継続的に見る事が出来る事です。時には、「どっちでもいいけど、先生と話してみる?」と声をかける事も出来るでしょう。ここで問題を話してくれるという事はまずないでしょうが、他の教師にも協力を仰いだり、生徒から聞き取りをしたりすれば、ほぼ確実にいじめなどの問題を発見できるでしょう。まずはこの実践を自分の学校で提案してみるつもりですが、全否定されるでしょうね。私も生徒の安全管理が難しくなるなあと思います。さらに研究を続けます。

コメント