DBDマーチでようやく見えた生徒指導の心理学的アプローチ(1)(前置き)

仁智教育が机上の空論で終わらないために、仁智教育の柱として指導困難な児童生徒に対する対応について考えます。方法論は2つです。

①児童生徒のストレスを減らす。

②児童生徒に特別支援的なアプローチをする。(インクルーシブ教育、生徒に寄り添い・受容し・語りかける、心理学・脳科学的アプローチ)

世界中の教員はおそらく、みんな生徒指導で苦労されていると思う。教師には大きく分類して2つのタイプがあり、威圧的生徒指導を行う教師と寄り添う生徒指導をする教師に分けられる。

どちらがより苦労するかと言うと圧倒的に寄り添う生徒指導をする教師である。では、どちらが自信を持って指導しているかと言うと圧倒的に威圧的生徒指導を行う教師である。威圧的生徒指導は即効性があり、目に見えた成果が出やすい。威圧的生徒指導は生徒をタイプ別に対応を変えるという事をしないで、どのタイプの生徒に対しても同じように指導出来る。威圧的であろうと寄り添う方法であろうと、生徒指導にはストレスがつきものだが、よりストレスを感じやすいのは寄り添う生徒指導である。結果、威圧的生徒指導を行う教師と寄り添う生徒指導をする教師では、どちらが安定しているかというと圧倒的に威圧的生徒指導を行う教師である。

私は二つのタイプのどちらかと言えば寄り添う生徒指導をする教師である。日々、生徒の立場に立って、生徒気持ちを考えながら指導しているが、これが本当に成果が見えない。成果が出るのに少なくとも1年くらいかかる。ある時、自分より年下の生徒指導主任にこんな事を言われた。

「先生のやり方じゃ、生徒に舐められて、生徒に乗り越えられますよ。そうなったらもう歯止めが効きませんよ。」彼は自信満々で私に言い放った。私は彼に何も言い返す事が出来なかった。

成果から言えば、威圧的生徒指導が正解なのだろう。しかし、それは私の信念に反する。生徒であろうが、教師であろうが、子供であろうが、大人であろうが、人は皆自分の意志と考えを持っている。もし、それを自分の意志とは関係なく、じっくり考える間も与えられずに変更される。そんな経験を繰り返していたら、人間は何も考えないで、反射的に従うロボットになるか、心が壊れるかのどちらかでは無いのだろうか?私には今の学校はロボットの大量生産工場に見える。その過程で心が壊れてしまった生徒は、粗悪品として扱われ、不登校になり、学校という工場から距離を置くしかない。

ある時、多くの教師を患者に持つ、精神科の名医と評判の人物と話す機会得た。女性であるが、彼女は面白い事を言った。

「威圧的生徒指導を行う教師はうつ病にならないが、生徒がうつ病になる。寄り添う生徒指導をする教師は生徒はうつ病にならないが、自分がうつ病になる。」

それを聞いて、私は考えた。寄り添う生徒指導をしてうつ病にならない方法は無いものか?

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