DBDマーチの概念に基づいた全く新しい生徒指導(1)


ここからDBDマーチの概念を導入する事により、深く的確な生徒理解とそこから始める心理学に基づいた生徒指導の実際について書いていきます。私の実践例の数も不十分ですし、私の心理学の知識も不十分ですので、穴だらけの話になると思いますが、それでも教育界に一石を投じるものとなると信じて、稚拙な理論を展開させていただきます。

まず、私がDBDマーチまで、たどりついた理由ですが、長年、教師として生徒指導に携わって来たときに感じた違和感が始まりでした。

私の生徒指導はかなり独特のものです。既存の生徒指導に疑問を感じた私が様々な勉強を積み重ねながら独自に作り上げたものです。といっても難しいことをするわけではありません。

① 生徒と教師と言う上下関係は必ず維持する。

②生徒と信頼関係を築く。

(心理学的にはラポールを築く言います。ラポールとは相互を信頼し合い、安心して自由に振る舞ったり感情の交流を行える関係が成立している状態の事です。)

生徒の問題行動にばかり集中して、生徒とそのことばかり話していてどうして生徒と信頼関係を築くことができるでしょうか。私は生徒が大事に思っていること、好きなこと、興味がある事を知りたいと考えました。そしてそれについて話し合うことで生徒と信頼関係を作ろうと考えました。

◯共通の地盤を築く

ラポール=精神的共通点 × 物理的共通点

精神的共通点というのは心の距離です。

趣味嗜好や性格等の共通点のことですが、もう少し突っ込んで考えてみると、『お互いが同じ方向を向いた感情経験を共有できているかどうか』ということになります。

具体的な例を挙げてみましょう。

①自分と生徒が同じ映画を見ていることがわかった。
②2人とも『いい映画だ!』と思った。
③よかった箇所が違っていた。
④2人とも主演女優の演技に感動していた。
⑤主演男優の演技への評価が違っていた。

こういう状況があるとしましょう。普通に同じ映画を見ていて、お互いにそれがいいと思うだけで共通の地盤は築けます。しかし、セラピストとしてはあと一歩踏み込みたい所です。

そこで③、④、⑤の要素が出てきます。人間ですから、感性が全部同じという事はありません。そこでやるべき事は共通の地盤を築く事です。具体的には共通点である④にフォーカスするのです。あの主演女優の演技素晴らしかったねー。私はあのシーンの豊かな表情が素晴らしかったと思うけど、あなたはどうですか?と共通の地盤を広げる事でさらに強固な信頼関係(ラポール)を築く事が出来ます。

◯ 共感を示す。

ところがクライエントは本当に心を開いてくれれば③や⑤についても話したいものです。しかし正直に私はあなたとは意見が違うと言えば折角築いたラポールが崩れかねません。かといって嘘をつけばそれこそ本当のラポールを築くことはできません。ではどうしたらいいのでしょうか。簡単です。共感を示せばいいのです。「私はこのシーンが好きだけど、あなたが好きなシーンも負けず劣らず素晴らしいシーンだよね」と共感を示すことができます。

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