DBDマーチの概念に基づいた全く新しい生徒指導(4)


私はDBDマーチについて研究して、本当に驚きました。これこそが指導困難生徒を理解するカギであると確信を得ました。そして場合によっては指導困難生徒をより良い人生に導く助けになるかもしれません。

私は15年間の教員生活で、様々な研修を受けて来ましたし、教育関連の書籍も読んできました。特別支援の研修にも何度も行きました。しかし、そのどこでもDBDマーチについて聞いた事はありませんし、DBDマーチを一般の生徒指導に応用するという取り組みについて聞いた事もありません。私はようやく問題の本質を捉えた喜びと共に、これから日本の教育における生徒指導の在り方をどうやって変えていけばいいのか途方にくれています。

DBDマーチについて理解するためにまずADHDについて簡潔にまとめます。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、多動性(過活動)や衝動性、また不注意を症状の特徴とする神経発達症もしくは行動障害です。

遺伝的要因が76%とされますが、家庭という環境要因が含まれていることに注意が必要です。ここで非常にセンシティブな話題に触れないといけないません。ADHDの遺伝的要因が76%いう部分です。教師は生徒にいくら言って聞かせても事態が改善せず、保護者に協力を求める場合があります。昔なら、うちの子がご迷惑をおかけして申し訳ありません。という対応をする保護者が多かったものです。最近の保護者は自分の子どもが問題を起こして呼び出されているのに、ふてぶてしい態度でイライラしていて、すきでもあれば噛みついてやろうかという保護者が多いように感じます。時代が変わったのだなと思っていましたが、ある日はたと気づいたのが、ADHDの生徒の保護者は結構な確率でADHDである可能性があるという事です。しかも、大人の場合、後に述べるDBDマーチを起こして症状を悪化させている場合があります。だから、ADHDの生徒の指導は保護者とセットで行わないといけない場合があるのです。後で分かったのですが、ADHDの治療にはちゃんとペアレントトレーニングというものがあります。それは親もADHDである事を想定している訳ではないでしょうが、親の接し方でADHDのその後の変化が変わってくるという考えの元に考案された物です。実は教師は心理学的知識は伴わなくても、肌感覚でそれを察知していて、ベテランの教員になると最近は生徒指導と同時に保護者指導をしないといけないケースが増えているという発言をよく聞きます。

コメント