DBDマーチの概念に基づいた全く新しい生徒指導(5)


注意欠陥・多動性障害の不注意(注意欠陥 inattention)には、以下の症状などがあります。

簡単に気をそらされる、細部をミスする、物事を忘れる

ひとつの作業に集中し続けるのが難しい

その作業が楽しくないと、数分後にはすぐに退屈になる

注意欠陥・多動性障害の過活動(hyperactive)・衝動性(impulsive)には、以下の症状などがある。

じっと座っていることができない

絶え間なく喋り続ける

黙ってじっとし続けられない

結論なしに喋りつづける

他の人を遮って喋る

自分の話す順番を待つことが出来ない


年齢が上がるにつれて見かけ上の「多動(落ち着きがない、イライラしているように見えるなど)」は減少するため、かつては子供だけの症状であり、成人になるにしたがって改善されると考えられていましたが、近年は大人になっても残る可能性があると理解されています。

ADHDの理解で私が最も重要だと思うのはADHDと知能は何の関係もないという事です。高知能でADHDである場合もあれば、低知能でADHDである場合もあります。

ネット上にADHDの理解が深まるように自分のデータを提供してくださっていた方がいたので、その方のデータを活用して理解を深めてみたましょう。

私もWISK-Ⅲという検査について数度研修を受けましたし、実施もしましたが、本当に難しいのは分析です。ここにADHDに苦しむ男性のWISK-Ⅲのデータがあります。

素人目にはIQ100はちょうど平均という事です。動作性IQ98も言語性IQ105にも問題はなく、何の問題も無いように見えます。少なくとも私なら何の予備知識もなくクラスに入って数日は何も問題を感じないだろうと思います。しかし、恐ろしい事にその間に問題の根は確実に成長しているのです。

この男性の問題は群指数に現れています。つまり、処理速度と作動記憶、知覚統合との差が最大で32のあると言う事なのです。これは日常生活で困難を引き起こすレベルであるといえます。

知覚統合は、目で見た情報を統合して推理を働かせる力と、視覚的なパターンを識別しとらえる力を示しています。分かりにくいですし、ちょっとずれた例えですが、パソコンで言えばグラフィックボードみたいだなと思います。(本当は違いますね。あくまでイメージです。)

作動記憶とは、課題遂行中に一時的に利用されるタイプの記憶のことを言います。 作動記憶は音声、言語情報を扱う音韻ループ、視空間情報を扱う視空間スケッチパッド、これら2つを統制すると同時に課題遂行のための活動を担う中央実行系から構成されると言われています。パソコンで言えばメモリみたいです。これは結構的を得ていると思います。

処理速度とは視覚的な情報を事務的に、数多く、正確に処理していく能力です。パソコンで言えばCPUに当たるのでしょうか?あくまでイメージです。

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