良い人になるためには自信を持たなければならない(3)

しかし一般には、ソシオパスとサイコパスはほぼ同義なものとして扱われることが多いようです。反社会性パーソナリティ障害の原因と考えられているのは前頭葉の障害であるとされ、健常者の脳波とはまるで違う脳波を見せます。精神病質は遺伝病だとされる意見が主とされています。逆に、家庭・周囲環境や障害に因る心身の衰弱によるものなどによる、精神病質に似た性格異常は仮精神病質(偽精神病質)とされ、精神病質とは識別されています。つまり、サイコパスとソシオパスです。

脳科学者のジェームズ・ファロンは「三脚スツール」という3つの要因によってサイコパスが成り立つとしている。その3つとは「前頭前野から扁桃体へつながる機能の低下」「MAO-A遺伝子などいくつかの遺伝要因」「幼少期の身体的、精神的虐待」で、それらがそろって反社会性パーソナリティ障害になると説明しています。

マーサ・スタウトによれば、アメリカでは25人に1人(約4%)とされます。

ややこしいですがサイコパスは、いわゆる『良心』のない人間を指す言葉です。一方、パーソナリティ障害とは、良心のあるなしに関わらず、問題行動を起こす人格を指します。つまり、パーソナリティ障害に該当する人物の中には、一定数のサイコパスが潜んでいる訳です。

マーサ・スタウトは、良心を、生まれつき具わった本能と、後天的に得た社会的規範が合わさって作られたものとしていました。

マーサ・スタウト氏のいう『他人に愛着を持つ資質』も、共同体感覚に深く関わっています。何故、愛着を持つかといえば、人間は他人からの働き掛けに快楽を覚えるからです。

この心地好さがあるからこそ、愛着を持ちます。よって、愛着を感じる対象は、人間にとって、なくてはならない宝物となります

この、先天的部分と後天的部分のバランスは、人それぞれとなります。中には、良心における先天的な部分が希薄で、後天的部分が強い人がおり、逆に、先天的な部分が大半を占め、僅かな後天的部分でバランスを取ってる人もいるはずです。

マーサ・スタウト氏の著作によると、人間がサイコパス化する原因の50%は、脳内にあるはずの『他人に愛着を感じる部分』が生まれつき欠落している事にあります。つまり、原因のもう50%は後天的なもので、育った環境や教育、対人関係などが大きく影響している訳です。

先天的な部分が欠落しているという事は、

『他人の立場になって考える能力』、『他人の善意を受け取る能力』の欠如を示します。 

いい方を変えれば、『他人の気持ちが理解出来ない』、『他人に優しくされても嬉しくない』という事です。よって、多くの人が基準にする『自分の嫌な事を他人にしない』『自分が嬉しい事を他人にする』という行動規範が持てません。

しかし、『先天的愛着』のない人間であっても、サイコパス傾向が見られない人もいます。それは、先天的に欠落した部分を、後天的な要素で補完する事に成功したからでしょう。それこそが、倫理や道徳などの社会的な規範となります。サイコパスが、これらの意味を理解出来るかどうかは別にしてただ盲目的に従いさえすれば、他人に危害を加える危険性はなくなるはずです。

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