教師のためのカウンセリング基礎技術 お互いの事を知り合う(1)

そもそも、何もしなくても生徒が自分の悩みや問題について話してくれればいいのですが、そんな事はまずありません。そこで教師はいくつかの基礎的なカウンセリング技術を用いる事ができます。専門的なカウンセリング技術は習得が極めて難しく、専門的な知識を必要とし、効果も非常に高いものですが、だからといってカウンセリング技術はプロのカウンセラーのものだけではありません。基礎的なカウンセリング技術の知識と方法に習熟し、教師が生徒指導に用いるときに大きな効果を得ることができます。さらなる利点としては教師がカウンセリングについて基礎的な技術を持つことによって、スクールカウンセラーとの連携がよりやりやすくなります。

教師が生徒と信頼関係を築く一つの方法は、生徒の事を知ることです。教師が教師自身についての情報生徒と共有するとき、(心理学では自己開示と言います。)生徒は教師を知り始め、教師が彼らの助けになるための力になろうとしている事を理解します。ただ、私の経験上、自己開示は生徒の理解力に応じて慎重に行われるべきです。特にADHD傾向の生徒には自己開示は限定的に行うべきだと考えます。指導困難な生徒をカウンセリングする場合、常にADHD、ASD傾向がある可能性を念頭にカウンセリングするべきです。

ADHDの特性を思い出してみましょう。

◯ルールが守れない。

衝動を抑えることができない。、待つことが苦手で順番を守ることができず、割り込みをしてしまう。

◯理解できる指示をされても従おうとしない。

「静かにしてください」と言われても静かにすることができず、おしゃべりを続けてしまう。

「注目してください」と言われても注目できず、他に関心が移ってしまう。

◯事前によく考えて行動できない。

物事をぱっと見で判断してしまい、うっかりミスをしてしまうことがよくある。

教師と生徒との距離が近くなると、特にADHD傾向の生徒は教師の事を友達のように捉えてしまう事があります。それではカウンセリングはうまく機能しません。これは基礎的なカウンセリング技術を私が思考錯誤しながら生徒指導に応用できるよう工夫した方法で賛否両論あると思いますので、先生方がそれぞれに工夫してみて、またその結果を持ちよりより良い方法を考えられたらと思います。

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