次の状況を読み、教師が共感を示しているか考えてください。好ましくない事例は何が問題か考えてみましょう。
状況1
雪平さんは掃除を真面目にしません。教師は掃除を真面目にやるように促しました。雪平さんは「先生、ごめんなさい。私はどうしても掃除がしたくありません。」と言っています。
教師A:
「雪平さん、先生は掃除は学校生活でとても大事な事だとわかって欲しいんだ。社会に出たら、勉強が出来るだけではやっていけない。掃除から勉強からは学べない大切な事を学ぶ事が出来るんだ。」
教師B:
「よかったら、どうして掃除が出来ないか教えてくれないかな?」
「雑巾がとても汚くて触りたくないんです。」
「そうか、どれどれ、なるほど、この雑巾は確かにすごく汚れているね。清美部さんが交換したはずなのだけど、忘れていたんだね。」
「もし、雑巾を綺麗な物に交換したら、掃除出来ると思う?」
「はい、出来ると思います。」
「じゃあ、先生が新しい雑巾を持ってくるから、一緒に掃除してみようか?」
状況2
上野君は授業中どうしても発表してくれません。教師は上野君が発表出来るように励まそうと思っています。上野君は言いました。
「僕はみんなに注目されてるって思うと、頭に血が上って何も考えられなくなるんです。」
教師A:
「ああ、先生にも体験あるなあ。音楽の授業でみんなの前でリコーダーを演奏するように言われて、頭真っ白になってなにもできなかったんだ。」
教師B:
「これからの人生で人前で何かやらないといけない機会はいくらでもあるよ。上野君はその度に逃げるのか?」
教師C:
「じゃあ、これから授業のたびに毎回上野君を指名するから、克服出来るまで先生と頑張ろう。」
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